概要
一言でプロテインと言っても原料によって性質が異なります。
動物由来の食材から作られたプロテインもあれば、
植物由来の食材から作られたプロテインもあります。
その中で今回は街中でも手に入りやすい
動物由来の「ホエイプロテイン」をご紹介します。
ホエイプロテインは、牛乳に含まれるタンパク質の一種です。
ヨーグルトの上澄みにできる液体のことをホエイ(乳清)といいますが、このホエイに含まれるタンパク質がホエイプロテインです。ホエイには他に、ミネラルや水溶性ビタミンが含まれます。
https://cp.glico.jp/powerpro/protein-knowledge/entry08/
ホエイは簡単にいうと牛乳の一成分です。
引用記事にもあるようにヨーグルトの上にある水分です。
見たことある人は多いでしょう。
以前は臭いがキツく飲みにくいということがあったようです。
近年加工技術が向上したことにより、市販品はホエイが主流となっています。
そのホエイプロテインを摂取するメリット・デメリットは次のようになります。
メリット
- 必須アミノ酸が豊富
- 吸収が早い
- 粉が溶けやすい
- 身体を大きくするのに向いている
- 種類が豊富
- 低価格
1のアミノ酸が豊富というのは結構大事です。
アミノ酸には必須アミノ酸と非必須アミノ酸があります。
必須アミノ酸は人体で合成できないため、食事から摂る必要があります。
その必須アミノ酸が比較的多く含まれています。
2の吸収の速さは4の身体を大きくするのにも関係あります。
トレーニング理論の一つに運動後30分以内にプロテインを摂取すると、
筋肉の合成に有利に働く「ゴールデンタイム」というものがあります。
(今では否定的な意見も多く、日本語訳で間違えたとの意見もある)
そのゴールデンタイムに身体に吸収させるために有利とされてます。
3の粉が溶けやすいというのは他の種類を飲むと実感できます。
例えばカゼインプロテインは片栗粉のような粉末で、
溶かしてみるとドロドロというより水っぽい固形に感じます。
一方ホエイだと脱脂粉乳のような溶け具合です。
固形のようにならないというのは立派なメリットですね。
5と6はメーカーの競争により実現しています。
ホエイが登場する前まではカゼインが主流でした。
そのカゼインには前述の飲みにくさという欠点を克服したのがホエイです。
ホエイを売るために各社で競争した結果、
豊富な種類と価格競争が働き消費者の選択肢が増えました。
デメリット
- 牛乳でお腹を壊す人には勧められない
- ダイエット目的には向いていない
1は日本人には意外と多いものです。
お腹を壊してしまうのは牛乳に含まれる「乳糖」が原因です。
それを分解するための酵素「ラクターゼ」が不足する、
「乳糖不耐症」というのが日本人の約10~30%と言われてます。
※牛乳で必ず症状が出る人と、たまに出る人を合算した数字です
2は他のプロテインと比較すると向いていないと言えます。
カゼインやソイは消化に時間がかかります。
つまり満腹感が長く持続するためお腹が空きにくいと言えます。
ホエイは吸収が早いので逆にいうとすぐお腹が空いてしまいます。
さいごに
ホエイプロテインはメリットが多く、街中でも手に入りやすいです。
牛乳でお腹を壊してしまう人以外にはお勧めできるプロテインです。
現在は技術の発達により乳糖不耐症でも飲めるプロテインもありますので、
また別記事でご紹介します。