アルファベット

学習の初歩となる単語

初めて外国語を学ぶとき何から学ぶでしょうか?いきなり外国語の文を読んだり会話練習をすることはないでしょう。外国語を学ぶときに最も最初に学ぶのが単語です。

単語を読めなければ文を理解する事ができませんし、会話練習をしたくても意味を知らなければできません。学生で単語帳を使って英単語を学習する人は昔からいますが、単語帳を使った勉強法は大変有効な方法です。

言語習得にはいくつかの段階があります。その最も初歩の段階が単語に触れる事です。ここで多く単語を覚えておくと後々のステップがスムーズにクリアする事ができます。言語によって目安が異なりますが、英語も他の言語も日常生活をすごすだけなら約1,000語を目標に覚えるべきとされてます。
(参考:外国語上達法 著:千野栄一)

確かに生活に必要な単語だけならそのくらいかもしれません。普段日常で使っている日本語の数もそのくらいかもしれません。また、1,000語を覚えてしまうとそこから先は知りたい単語を聞くのもその言語でできるようになる為、飛躍的に上達していくそうです。

英単語の意味と日本語の意味を覚えるだけじゃない

外国語習得のために1,000語を目指そう!としても今の勉強法では効果が出ないかもしれません。というのも日本の学校で教えられる単語の覚え方は大事な部分を一切無視しているためです。

単語帳を使って勉強している人や、市販の英語単語帳を見てみると多いのが次のような単語帳です。

「表面に英単語、裏面に日本語訳」(逆もありますね)

一見するとこれが普通かと思いますが、言語を身に着ける上で大事なものが抜けてます。私もこれで覚えたため後でかなり苦労しました。

日本教育式の単語帳で抜けているのは「発音記号」です。

英単語と同時に発音を覚える

なぜか発音記号が付いていない単語帳が多いんですよね。また自分で作るときにも発音記号を付けている人は少ないと感じます。学校の授業で発音記号を教えない学校も多いのでそれが原因ではないかと思います。

発音を覚えることはもちろん重要です。単語を覚えるときに日本語訳で覚えて、発音をカタカナ英語で覚えてしまうとリスニングが出来なくなります。りんごは英語で「apple」ですが、「アップル」とは発音しません。「æpəl」です。
ここでカタカナ英語で覚えると後々発音記号から勉強し直しとなってしまいます。

リスニング力・会話力にもつながる

発音記号を覚えるのが面倒だと感じている人はそのメリットに目を向けてください。正しい発音で覚えるためには、単語のスペルと日本語訳を覚えることに加え、「発音記号で覚える」という作業が加わります。

この1作業増えるということだけを見ると手間でしかありませんが、リスニング力と会話力も一緒に向上するとしたらどうでしょう?作業が1つ増えるだけで2つの能力も一緒に上達させる事ができます。

正しいリスニングをするにはその単語の正しい発音を知らなければ出来ません。カタカナ英語で覚えてしまうと、同じカタカナの英単語がたくさん出てきます。例えばリスニング中に「バット」と聞こえたとしましょう。前後の文脈でスポーツのことを話していたのなら「野球のバット」ですが、もしかすると接続詞の「but」かもしれません。

さいごに

正しい発音を知っていれば相手の言っている単語を特定できます。もちろんスピーキング力も鍛えられるので会話も鍛えられます。どちらも日本人が苦手とする能力ですね。どうせ覚えるのであれば他人と差をつけるために発音も覚えてしまいましょう。