アフロハック

前回のつづき

前回は私のように学校で教えられて来なかった人もいる、英語の発音の基本的なことを書きました。おさらいすると覚えておくのは次の3つ。

  1. 英語と日本語では同じ音の母音はない
  2. 英語では母音が23個もある
  3. 英語では子音と母音を組み合わせて発音しない

1~2については「そうだよね」と思う人もいるでしょう。だってどう考えても「bat(野球などの)」の「a」の部分なんて日本語の「ア」に聞こえませんからね。

私自身で一番強烈な事実が3です。英語では子音と母音を組み合わせて発音することはありません。なんどでも言いますが、

英語では子音と母音を組み合わせて発音しません!

私にとっては英語学習を始めて以来の衝撃でした。遊ぶことを意味する「play」の最後は「y」で終わってます、感覚的に「y = イ」の音と思っている人もいるかもしれませんが実は違います。

では一体どうやって発音すればいいのかをご紹介していきます。

子音にも発音がある

見出しの通りです。日本語しか知らなかったので頭の中がクエスチョンマークだらけになりました。実は言語全体として見ると、言語を構成する音が日本語のように「(子音+)母音」というのは決して多くはありません。むしろ少数派と言っていいでしょう。

か行では「ka = か」「ki = き」「ku = く」「ke = け」「ko = こ」として発音する日本語にとっては「か行 = k」が子音となります。

ここでか行の「k」の発音をしてください!と言われてもできませんね?日本語では子音と母音がくっついているので、か行でいう「k」が子音と呼ばれています。それでは英語ではどうなのでしょうか?

英語では、子音は「consonant」といいます。この単語は「con(強く響かせる)」と「sonant(音)」の組み合わせでできてます。つまり、「強く響かせて発音する音」という意味の単語なのです。

英語耳(松澤喜好著):アスキー・メディアワークス より

一方この本「英語耳」によると母音は「vowel(声)」という意味の単語のようです。日本語と違ってセットで組み合わせて使う音ではないので子音と母音に主従関係が無いのです。

つまり「b」「h」「g」「z」などの子音単体にもしっかりとした発音があるんです!その音を表したのが発音記号です。発音記号は「ʃ」「dʒ」「ð」などです。辞書に載っていますが発音方法などは説明が難しいので別記事でまとめようと思います。子音については次のことだけまず押さえてください。

  1. 子音には一つひとつに発音がある
  2. 日本語と違い、子音と母音に主従関係が無い
  3. 子音の発音は辞書に載っている発音記号を見る

発音を知らないと学習効率が下がる

ここまでのお話でカルチャーショックを受けた人はいないでしょうか?私自身最初にこれを知った時驚きとともに悲しくなりました。

「今までの英語学習はなんて非効率だったんだろう」という感想に尽きます。単語を覚える前に発音記号をまず覚え、その後に単語を覚える。たったそれだけでリスニング能力が同時に向上しますし、英会話の助けにもなります。

多くの人がやっているであろう「単語の綴りと日本語訳をセットで覚える」という方法は単語を覚えるという手段としては非効率と言わざるを得ません。

ぜひ単語を覚えるときは発音記号を確認し、正しい音と一緒に覚えましょう。それだけで語彙力と一緒にリスニング力・会話力も鍛えられます。発音記号は難しいので、別記事でまとめようと思います。前回に引き続き英語の発音について予備知識として次のことを覚えていただけたらと思います。

  1. 子音には一つひとつに発音がある
  2. 日本語と違い、子音と母音に主従関係が無い
  3. 子音の発音は辞書に載っている発音記号を見る