電車移動でも汗をかく
普段皆さんはどのように通勤してるでしょうか?
車で通勤している人もいれば自転車で通勤する人、都内であれば電車通勤をしている人もいるでしょう。自転車通勤以外は汗をかかないという人もいるかもしれません。車と電車通勤なら空調が効いてますからね。
でも意外と電車通勤でも汗をかいてしまうもの。外と電車内での気温差により汗をかくこともありますが、駅近でなければ家から駅まで歩くだけで汗をかいてしまう代謝の良い人もいます。
そこで駅まで歩くだけで電車に乗っても汗が止まらない代謝の良い方に向けた記事です。汗が止まらない原因と対策をご紹介します。
運動後は代謝が上がっている
まず普段人並みの代謝をしている、特別汗っかきではない人を前提としてご紹介します。普段それほど汗をかかない人でも運動後には代謝が上がった状態になります。もちろん運動直後だけでなく長時間続きます。運動始めた途端に汗をかきやすい体質になった方はいないでしょうか?
この運動により汗をかきやすくなるという現象は研究により理由が示されてます。研究成果を一つご紹介します。
運動(身体活動)をすると、運動中にエネルギーが使われるだけでなく、運動後も身体を回復させるためにエネルギーが消費されます。この現象はEPOC(Excess Post-exercise Oxygen Consumption)と呼ばれています。激しい運動を長時間行なった場合には、EPOCが数十時間も続くことが報告されており、肥満の予防・改善に対しても、寄与しているのではないかと考えられています。
Ohkawara K, Tanaka S, Ishikawa-Takata K, Tabata I. Twenty-four-hour analysis of elevated energy expenditure after physical activity in a metabolic chamber: models of daily total energy expenditure. Am J Clin Nutr
EPOCと呼ばれる運動後に代謝が長時間上昇する現象があります。このEPOCが起きるには激しい運動が条件となりますが、簡単なジョギングやウエイトトレーニングでも起きる事があります。つまり駅まで15分以上歩く人でしたらこのEPOCが起きる可能性があります。そうなると代謝が長時間上昇するので電車移動中ずっと汗が引かない、という事が十分考えられます。
電車移動での対処法
当日通勤時だけの対策では効果がない可能性があります。EPOCは厳しいウエイトトレーニングを行うと、24~48時間続く可能性も示唆されてます。なので前日にジムで限界まで鍛えてしまうと、EPOCにより代謝が上がっている状態が続いているため、通勤で駅までゆっくり歩くだけでも汗が止まらなくなる可能性があります。
当日だけでなく場合によっては前々日の運動によって汗をかきやすい体質になっている可能性もあります。あまり暑くない日でも汗が止まらないのは直近での運動が原因かもしれません。運動し始めでしたら普段取りすぎている水分が汗として出ている事が考えられます。もし水分をたくさん取っている自覚があるのでしたら身体の水分量が適正になるのを待ちましょう。2週間程度経つと落ち着いてきます。
どうしても汗が止まらないのであれば最終手段があります。
家を出る前に水分を取りすぎないようにしたり、暖かすぎない格好にするといった対策もあります。これは応急処置で無理やり抑えるので、体調と相談しながら試してみてください。
もし汗をかいていてもさらさらした汗であれば問題ありません。汗には油分の多い汗をさらさらの汗があります。さらさらの汗は体温調整のためにかく汗ですが、臭いもない無害な汗です。この汗を止めるのは健康的にもよろしくないので積極的に汗をかくようにしましょう。